山崎くん(仮)の話②

この話 山崎くん(仮)の話①の続きです。

大学を卒業し、そのまま都内の会社で働き始めた私。

もちろん山崎くんのことなんて、思い出すことなどほとんどありませんでした。

しかし・・・・

 

 

田舎の母からの留守電

 

その日は珍しく少しの残業で仕事をあることができ、帰りながら携帯電話をチェックしていると、留守電が1件。

 

田舎の母からの留守電でした。

 

母 『かずのこの大学の同級生の男の子が訪ねてきたわよ。名前は名乗らなかったけど誰かわかるかな?』

 

え????

 

誰???

 

急いで母に電話してみると・・・

旅行したついでに実家に私を訪ねてきたとのこと

小柄で目の細い子

名乗るほどのものではない言っていた

 

 

ええ・・・・・・

なんか気持ち悪い・・・・・

 

 

でも、田舎の住所を知っている人なんてそんなに多くないし、特徴と一致するのはは、山崎くん。

学生のころは毎年、年末年始帰省しており、年賀状を送るからと、住所を教えて、と言われたことがあった気がする・・・・

 

いや、まさか・・・だよね

なんのために・・・

 

 

誰かを特定しないと、気持ちが悪いし、昔のアドレス帳を引っ張り出し、おそるおそる電話してみることに。

 

数コールしたあとに、山崎くんが電話にでました。

 

ビンゴでした。

 

どうやら、私が卒業をして地元で就職していると思っており、旅行に来たついでによったということでした。

 

旅行のついでといっても、うちの田舎って、村なんですよ。

最寄りのコンビニまで車で15分くらいかかるところです。

 

なんで?!

 

だって私、3年以上前にふられてるんですよ。しかも電話で。

なんで今さら・・・

 

真意のほどはわかりませんが、1年前に一目ぼれした女性のことを引きずっている男の子なので、何かしら私にも思うところがあったのかもしれません。

 

空白期間の山崎くん

 

山崎くんは会っていない間に病気になっていました。

とくに命に関わるものではないのですが、完治は現時点ではできないような病気でした。日常生活は特に問題ないものの、たまに入院をすることもあり、薬も合う合わないあるそうで、合わない薬を投与され、かなり危険な状態になったこともあるそうです。

 

食べ物にも制限があったりと、それは大変そうでした。

 

そんな山崎くんをなんだか、むげにはできず、ほっとけないような気持ちになり、たまにお茶するようになりました。

 

といっても半年に1回あるかないかくらいです。

 

山崎くんもきっと寂しかったのだと思います。

そして、私も寂しかったんだと思います。

 

私のことをまだ好きだったのかは、わかりませんし、はっきりさせる必要もありません。

ただ一つ、わかっていたのは、この関係はどこにもいけない、ということ。

 

 

 

出発直前のお別れ

 

世界一周の出発までの間に、いろんな人と会いました。

 

山崎くんもその一人。

 

日本を離れること、もう会えないこと、それを告げようとしました。

 

 

 

山崎くん 『世界一周か~。すごいなぁ。期間はどれくらいなん?』

かずのこ 『期間は特に決めてはいないけど、2年前後になると思う・・だから、山崎くんとはもう会うことはな———-』

山崎くん 『2年か~。それは長いな。寂しくなるな~。』

かずのこ 『うん。そうだね。帰ったらどこに住むかもわからないし、山崎くんとはもう会えな———–』

山崎くん 『あのな、正月さんにな、2年後に言いたいことと、聞きたいことがあんねん

かずのこ 『そう、もう会え・・・・・・・・・・・・・・・・え????????????なに??それ。

山崎くん 『ほら、別にたいしたことないことやし、しょうもないことやから、帰ってきてからにするわ』

かずのこ 『いや、気になるから!!!!!!!今、言って!今、聞いて!!!!!!!』

山崎くん 『いやいやいや、ほんま今ちゃうねん。ほんましょうもないから、2年後にするわ』

 

このあとも、散々、今がいいとお願いするも、聞く耳持たず。

 

なんだよ!!!!ちょーもやもやする!!!!!!!!

 

 

結局、きちんとした最後のお別れはできませんでした。

 

なんだったんだろう。

最後まで山崎くんは、よくわかりませんでした。

 

2年後に会うことはあるのかな。

 

2年も経てば、お互いこのことはもう忘れているのかな。

 

そうあってほしい。

 

そう願うのでした。

 

 

 
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